= ストレージ効率化機能 :toc: :icons: :linkattrs: :imagesdir: ../resources/images == 概要 このセクションは *Amazon FSx for NetApp ONTAP* ファイルシステムで有効にできるストレージの効率化機能について説明します。 === ストレージ効率化機能の概要 . *圧縮*: データブロックを圧縮し、必要な物理ストレージの量を削減します。 . *重複排除*: 重複するデータブロックを排除して、ストレージ効率とコストの最適化を実現します。ボリュームのインラインおよび後処理において重複排除を有効にできます。 . *コンパクション*: 複数の小さなファイルIO操作とゼロが埋め込まれたIO操作をディスク上の単一の4KBブロックに集約します。例えば、小さなファイルIO(<4KB)がある場合、各IOに1つの4KBブロックを割り当てる代わりに、Compactationは複数の小さなIO操作を単一の4KBブロックに集約します。 *Amazon FSx for NetApp ONTAP* ボリュームのこれらの *ストレージ効率化* 機能は有効または無効にできます。重複排除、データの圧縮、およびデータコンパクションは一緒に、または個別に実行することができ、ボリュームにとって最適なスペースの節約が実現できます。3つの機能すべてを有効にして、新しいデータがボリュームに書き込まれると、次のようになります。 * まず、インラインデータ圧縮は受信データブロックを圧縮します。 * 次に、インライン重複排除により重複ブロックが削除されます。 * 次に、インラインデータコンパクションは、ファイルシステムに書き込む前に、すでに圧縮や重複排除されていたり、また圧縮や重複排除がされないが、小さな(<4KB の)IO を 4KB ブロックにコンパクト化します。 == 所要時間 NOTE: このセクションを完了するのに約 5 分かかります。 == ステップ-バイ-ステップ ガイド (ストレージの効率化) === ストレージの効率化機能 . *FSx for ONTAP Workshop Linux Instance* の SSH 接続に *_戻り_* 、*_プライマリー_* Amazon FSx for NetApp ONTAP ファイルシステムのクラスター管理エンドポイントに SSH 接続します。 + [source,bash] ---- ssh ${ADMINUSER}@${MGMTENDPOINT} ---- + . 以下のコマンドを *_実行_* して、ストレージ効率化がボリュームで有効になっているかどうかをチェックします。 + [source,bash] ---- volume efficiency show ---- + . *State* フィールドと *Policy* フィールドを *_調べます_* 。 + NOTE: すべてのボリュームには、*自動* 効率化ポリシーが割り当てられます。自動ポリシーは、バックグラウンドで継続的に重複排除を実行し、またボリューム上のデータの 20% が変更されたときに実行されます。必要に応じて、後処理の重複排除ジョブにカスタムポリシーとスケジュールを割り当てることができます。 + . 以下のコマンドを *_実行_* して、ストレージ効率化機能がボリュームで有効または無効になっているかをチェックします。 + [source,bash] ---- volume efficiency show -vserver svm08 -volume vol1 ---- + . 以下のフィールドを *_調べます_* 。 * Efficiency Policy Name * Inline Compression * Inline Dedupe * Data Compaction . 以下のコマンドを *_実行_* して、ストレージ効率化によるボリュームの節約をチェックします。 + [source,bash] ---- volume show -vserver svm08 -volume vol1 -fields compression-space-saved,compression-space-saved-percent,dedupe-space-saved,dedupe-space-saved-percent ---- + . 重複排除の節約は見られますか? + . 以下のコマンドを *_実行_* して、ボリュームの効率化オペレーションの統計を確認します。 + [source,bash] ---- volume efficiency stat -vserver svm08 -volume vol1 ---- + . *FSx for ONTAP Workshop Linux Instance* の SSH 接続に *_戻ります_* 。 + [source,bash] ---- quit ---- == 次のセクション 下のボタンをクリックして次のセクションに移動します。 image::snapmirror.png[link=../08-disaster-recovery-snapmirror/, align="left",width=420]