= 伸縮自在な階層化 :toc: :icons: :linkattrs: :imagesdir: ../resources/images == 概要 このセクションでは、*Amazon FSx for NetApp ONTAP* ファイルシステムの、コスト最適化された伸縮自在なキャパシティプール階層化機能について説明します。 階層化により、パフォーマンス (SSD ストレージ) 層と伸縮自在なキャパシティー プール層の間でホットデータまたはコールドデータを移動する階層化ポリシーを有効にすることで、コストを最適化できます。キャパシティー プール層は伸縮自在で、使用量に基づいて増減します。ファイルシステムのボリュームレベルで階層化を有効にできます。 次の階層化ポリシーを構成できます。 * *スナップショットのみ* : アクティブなファイルシステムに関連付けられていないボリューム スナップショット コピーのデータブロックをキャパシティー プール層に移動します。最小冷却期間は 2 日で、2 〜 183 日の間で変更できます。 * *自動* : スナップショットとアクティブなファイルシステムの両方のコールドデータブロックをキャパシティー プール層に移動します。デフォルトの冷却期間は 31 日で、2 〜 183 日の間で変更できます。 * *すべて* : アクティブなファイルシステムとスナップショット内のすべてのユーザーデータブロックをキャパシティー プール層に移動します。ブロックをパフォーマンス層に戻すことは許可されていません。 * *なし* : データの移動はありません。すべてのデータはパフォーマンス層に保存されます 階層化ポリシーを[自動]から[スナップショットのみ]、または[なし]に変更しても、すでにキャパシティー プール層に移動されているアクティブなファイルシステム ブロックがパフォーマンス層に戻されることはありません。データの読み取りパターンは、以下に示すデータ取得ルールポリシーに基づいてデータがキャパシティー プール層から読み取られるかどうかを決定します。 * *すべて*: シーケンシャルおよびランダム読み取り * *スナップショットのみ*: シーケンシャルおよびランダム読み取り * *自動*: ランダム読み取り * *なし*: データを取得しない //// In the original document, the data read patterns are described as bellow. * *NONE*: Seq and Random reads * *SNAPSHOT-ONLY*: Seq and Random reads * *AUTO*: random reads * *ALL*: no data retrieval But if you set "NONE", all the data is exist on performance tier, no data retrieved from capacity pool tier. So I switched the description on "NONE" and "ALL" when I translate it. //// == 所要時間 NOTE: このセクションを完了するのに約 5 分かかります。 == ステップ-バイ-ステップ ガイド (Tiering) === 階層化の手順 . *FSx for ONTAP Workshop Linux Instance* の SSH 接続に *_戻り_*、*プライマリー* Amzon FSx for NetApp ONTAP ファイルシステムのクラスター管理エンドポイントに SSH 接続します。 + [source,bash] ---- ssh ${ADMINUSER}@${MGMTENDPOINT} ---- + . 以下のコマンドを *_実行_* して、ボリュームに設定されている階層化ポリシーを確認します。 + [source,bash] ---- vol show -volume vol1 -fields tiering-policy ---- + . 以下のコマンドを *_実行_* して、パフォーマンス層とキャパシティー プール層の間の現在のデータ フットプリントを確認します。 + [source,bash] ---- volume show-footprint -volume vol1 ---- + . 以下のコマンドを *_実行_* して、ボリュームの階層化ポリシーを *ALL* に変更します。 + [source,bash] ---- volume modify -volume vol1 -vserver svm08 -tiering-policy ALL ---- + NOTE: 階層化ポリシーを *ALL* に設定すると、アクティブなファイルシステムとスナップショット内のすべてのユーザー データブロックがキャパシティー プール層に移動します。ブロックをパフォーマンス層に戻すことできません。 . *FSx for ONTAP Workshop Linux Instance* の SSH 接続に *_戻り_*、以下のスクリプトを *_実行_* して、ボリューム上にテストデータを作成します。 + [source,bash] ---- mkdir ${MOUNTPOINT}/8KB threads=36 filesize=8 filecount=1000 sudo python3 /home/ec2-user/smallfile/smallfile_cli.py --operation create --threads $threads --file-size $filesize --files $filecount --top ${MOUNTPOINT}/8KB & ---- + . *FSx for ONTAP Workshop Linux Instance* の SSH 接続に *_戻り_*、*プライマリー* Amazon FSx for NetApp ONTAP ファイルシステムのクラスター管理エンドポイントに SSH 接続します。 + [source,bash] ---- ssh ${ADMINUSER}@${MGMTENDPOINT} ---- + . 以下のコマンドを実行して、階層化ポリシーが更新されたかどうかを確認します。 + [source,bash] ---- vol show -volume vol1 -fields tiering-policy ---- + . 以下のコマンドを実行して、パフォーマンス層とキャパシティー プール層の間の現在のデータ フットプリントを確認します。コマンドを繰り返して、パフォーマンス層と容量層の間のスペースの変化を監視します。 + [source,bash] ---- volume show-footprint -volume vol1 ---- + . データ フットプリントに変化はありましたか? // Note: Run the volume == 次のセクション 下のボタンをクリックして次のセクションに移動します。 image::tear-down-workshop.png[link=../11-tear-down-workshop/, align="left",width=420]