# AWS Well-Architected フレームワーク FSI Lens for FISC について [AWS Well-Architected フレームワーク](https://wa.aws.amazon.com/index.ja.html)の目的は、AWS でシステムを構築する際の選択肢の⻑所と短所をお客様が理解できるように支援することです。フレームワークを使用することによって、信頼性が高く、セキュアかつ効率的で、コスト効率に優れたシステムをクラウド内で設計し、運用するためのアーキテクチャ上のベストプラクティスを学びます。このフレームワークは、アーキテクチャをベストプラクティスに照らし合わせて一貫的に測定し、改善すべき領域を特定する手段を提供します。システムを適切に設計することによって、安全性、信頼性、そしてビジネスの成功の可能性が大いに高まると当社は確信しています。 日本の金融機関における業界標準の一つとして広く認知・活用されているものとして、1985 年 12 月、財団法人金融情報システムセンター (FISC) により金融機関等の自主基準として策定された金融機関等コンピュータシステムの安全対策基準・解説書(FISC 安全対策基準・解説書)が挙げられます。FISC 安全基準・解説書は、システムアーキテクチャおよび運用に関する指針として多くの金融機関によって活用されています。また、金融庁の監督指針でも主要行、中小・地域金融機関等がシステムリスクならびにセキュリティ対策を検討する上での参考文書としてあげられるなど、FISC 安全対策基準・解説書は日本の金融機関における業界標準の一つとして広く認知・活用されています。 AWS Well-Architected フレームワークは、一般的にすべてのタイプのワークロードに対応するように設計されています。お客様にコンテキストに基づくアドバイスを提供するため、2017 年より Well-Architected「レンズ」の作成を開始しました。 この「AWS Well-Architected フレームワーク FSI Lens for FISC」では、FISC 安全対策基準に沿って、回復力、セキュリティ、および運用パフォーマンスを促進する金融サービス業界 (FSI) のワークロードを設計、デプロイ、設計する方法に焦点を当てています。 金融サービス業界の特性に依存しない、一般的なベストプラクティスについては AWS Well-Architected Framework も併せてご参照ください。 AWS Well-Architected Framework FSI Lens for FISC の各項目において、参照すべき AWS Well-Architected Framework については[こちら](./wa-list-table.md)の対応表をご参照ください。 なお、FISC 安全対策基準には適合制度がありません。よって本レンズが適合を保証するものではありません。業務アプリケーションを含めて各社での安全対策基準のチェックを実施していただくことを前提に本レンズをご利用ください。 # AWS Well-Architected フレームワーク FSI Lens for FISC の柱 - [運用上の優秀性の柱](./operational_excellence.md) - [セキュリティの柱](./security.md) - [信頼性の柱](./reliability.md) # リファレンス - [FISC 実務基準 リファレンス項目一覧表](./wa-list-table.md)